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2019年W杯へ。トップリーグ新人賞は、桜のジャージーへの登竜門

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 8月31日、ジャパンラグビートップリーグの16年目のシーズンが幕を開ける。ラグビーワールドカップを来年に控え、日本代表やサンウルブズの活動期間を確保するため、今年は16チームをふたつのカンファレンスに分けてリーグ戦を開催。そして11月の代表月間を挟んだのち、12月に順位決定トーナメントを3試合行ってトップリーグ王者を決める。

3連覇を狙う「絶対王者」サントリーに入団した梶村祐介3連覇を狙う「絶対王者」サントリーに入団した梶村祐介 2年前にニュージーランド出身のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)が就任し、日本代表メンバーもおおよそ固まってきた。だが、指揮官は「トップリーグに目を向けている。可能なかぎり多くの試合を見ていく」と公言しているように、その門戸はまだ閉ざされていない。

 そこで注目したいのは、大学を卒業したばかりのルーキーたちだ。トップリーグの新人賞は過去16名(2013年度のみ2名)が受賞しているが、実はそのうち14名が日本代表になっている。つまり、トップリーグの新人賞は「桜のジャージーへの登竜門」的な位置づけとなっており、その後もW杯に出場するなど日本代表の中心メンバーとなる選手も多い。

 現在の日本代表を見ても、SH(スクラムハーフ)田中史朗(パナソニック/2007-2008)、LO(ロック)真壁伸弥(サントリー/2009-2010)、FL(フランカー)リーチ マイケル(東芝/2011-2012)、PR(プロップ)稲垣啓太(パナソニック/2013-2014)......などなど、過去の受賞者は実に豪華な面々だ。昨年度はFL姫野和樹(トヨタ自動車)が新人賞に輝いている。

 まず、3連覇のかかるサントリーサンゴリアスには、有望な新人4名が一気に加入した。「うちは即戦力にならないルーキーは取らない。楽しみにしておいてください」と沢木敬介監督が言うとおり、開幕直前に行なわれた練習試合では、明治大を大学選手権・準優勝に導いたCTB(センター)梶村祐介、帝京大キャプテンとして9連覇を成し遂げたPR堀越康介、そして帝京大の副将だったWTB(ウイング)尾崎晟也(せいや)の3人が先発出場を果たしている。

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