2018.09.08

帝京大10連覇ストップ、あるかも。
早稲田大のルーキー3人が面白い

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 9月9日の早稲田大vs.筑波大戦を皮切りに、今年も関東大学ラグビー対抗戦Aグループが開幕する。

 大学選手権10連覇を狙う「赤い旋風」帝京大は対抗戦でも7連覇中と、「一強」とも言える実力を見せ続けてきた。だが、今年は昨季の大学選手権準優勝だった「紫紺」の明治大が春と夏の試合で絶対王者に勝利。さらに「アカクロ」ジャージーの早稲田大も夏の練習試合で28-14と白星を飾るなど、帝京大が築いていた牙城を崩しにかかっている。

早稲田大のルーキー3人衆。左から小林賢太、河瀬諒介、長田智希 しかも、大学選手権最多の15回優勝を誇る早稲田大は、今年で創部100周年。2010年以来の対抗戦優勝、そして10年ぶりの大学日本一奪還に燃えている。

 今年、早稲田大の新指揮官には相良南海夫(さがら・なみお)監督が就任。主将のFL(フランカー)佐藤真吾(4年)を軸に、大学生で唯一日本代表候補に選出されたSH(スクラムハーフ)の齋藤直人(3年)と、キックもパスもうまいSO(スタンドオフ)岸岡智樹(3年)のふたりが試合をコントロールする布陣で挑む。

 帝京大に勝利した要因について、新監督は「春からディフェンスをしっかりやってきた成果」と胸を張ったように、14失点に抑えたことが大きかった。開幕前の夏合宿とはいえ、8年ぶりに帝京大に勝利したことは大きな自信になったはずだ。

「大学選手権で9連覇しているチームに、『どうせやっても……』と怖じ気づくことなく、同じステージ、土俵に立つことができた」

 相良新監督は開幕に向けて、手応えを掴んでいる。

 夏合宿では大東文化大(17-21)と東海大(21-28)に惜敗したものの、帝京大戦も含めてこれらの試合には今年から加わった3人の新人が先発で出場し、その3試合とも躍動するプレーを見せていた。春季大会はチーム方針としてほとんど出場しなかったが、今季の大きな戦力となることを証明したと言えるだろう。