「女子大生コンビ」がトライ量産。日本代表が女子ラグビーW杯へ出陣 (3ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenj

 そして高校3年のとき、堤は一気にブレイクする。2015年4月に行なわれた国内最高峰の7人制ラグビー大会「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ」の準決勝で5トライを挙げ、高校生として初めて大会MVPを受賞。その勢いのまま同年5月、わずか17歳で15人制日本代表デビューを果たした。

 大学生になった昨年は7人制ラグビーのカレッジ世界大会に清水とともに出場し、ニュージーランドやイギリスを撃破して世界3位。さらに日体大ラグビー部の一員として「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ」で総合優勝を果たし、15人制でもワールドカップアジア予選でフィニッシャーとして活躍した。

 一方、清水麻有は群馬県高崎市出身。高校時代から体重を10kgほど増やして「高校時代はシュッとしていたけど、ふた回りほど大きくなりましたね!」と苦笑するが、今の女子日本代表には欠かせない要のフルバックだ。

 清水の父・淳一は、かつて日体大やIBMでプレーし、群馬県の強豪・東京農大二高の監督(現部長)も務めた人物。その影響により、清水は小学校3年時から高崎ラグビースクールで競技を始める。

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