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接戦必至の早明戦。どちらも勝負の
決め手は「ルーキー」が握っている (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 そしてラグビーでは、山下監督が「王道の部分で勝つ」と語るとおり、接点やスクラム、セットプレーで相手を圧倒するための強化を図った。ただ、対抗戦前半戦のヤマ場となった10月2日の筑波大学との試合には46-12で勝利したものの、自信を持って臨んだはずの11月6日の帝京大戦では接点で後手に回ってしまい3-75の大敗。それでも11月23日に行なわれた「早慶戦」(慶應義塾大学戦)では5トライを挙げて25-23で勝利し、今後への手応えを掴んだ。

 早大で「タイトファイブ」と呼ばれるFWの前5人は、キャプテンのLO(ロック)桑野詠真(えいしん/4年)、PR千葉太一(4年)、PR鶴川達彦(3年)ら3~4年生で固めている。一方、バックロー(第3列)やBKには、「実力があるから使っている」(山下監督)ルーキーを積極的に起用。青山学院大学との一戦では、8人もの1年生を先発させた。

 その背景には、山下監督のリクルート活動があった。実は昨年度から、山下監督はプロ選手(当時日野自動車レッドドルフィンズ所属)としてプレーするかたわら、高校の大会に顔を出していたという。つまり、今年の1年生の多くは自ら足を運んでプレーを見て声をかけ、入学させた選手たちなのだ。

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