あわやウェールズに金星。新ラグビー日本代表のバックスリーが凄い (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 ウェールズ戦でも23−30で迎えた後半27分、日本代表のWTBアマナキ・ロトアヘアが挙げたトライの起点は、FB松島のインターセプトからのランだ。得意のランでスペースに積極的に仕掛ける姿勢が、同点に結びつくプレーとなった。また、ジョージア戦と同様に、ウェールズ戦でも自らハイパントを蹴ってキャッチしに行ったり、チェイスしたりするシーンが多かった。

 ウェールズ戦に惜敗し、悔しい表情を見せながらもFB松島は、「(自分自身のパフォーマンスに関しては)文句なしという感じでした。今週ハイパントキックを練習し、それが試合に出せたし、プランを遂行できた。チームとして成長できた試合だと思うし、大観衆のなかでプレーできたことは経験にもなります。今後も自分のプレーに専念して、いいプレーを引き続きしていきたい」と胸を張った。

 FB松島はCTBでもWTBでもプレーできる万能選手だが、桐蔭学園時代から背負っている「15番」へのこだわりは強い。FB五郎丸もフランス・トゥーロンで2戦連続して先発するなど復調してきたが、もし彼が日本代表に戻ってきても、松島からポジションを奪うのはなかなか難しいだろう。それだけ、ジェイミー・ジャパンでの松島の存在感は際立っていた。

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