2015.10.10

【ラグビーW杯】アメリカ戦。初先発のホープ、藤田慶和が駆ける

  • 松瀬 学●文 text by Matsuse Manabu  齋藤 龍太郎●写真 photo by Saito Ryutaro

 ラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会で歴史的勝利を重ねた日本代表は11日午後8時(日本時間12日午前4時)から、英国グロスターで、1次リーグB組最終戦となる米国と対戦する。10日にスコットランドがサモアに勝てば、日本の決勝トーナメント進出の道は閉ざされるが、初先発のチーム最年少の22歳、ウイング(WTB)藤田慶和(よしかず/早大)は「まずはアメリカに勝つことだけに集中する。80分間、楽しみたい」と意欲を口にした。

2019年、地元開催のワールドカップ時は主力選手と期待される22歳、藤田慶和

 期待の若手は過去3戦、控えメンバーにすら入れなかった。その間、日本は南アフリカ、サモアを下し、2勝1敗となった。藤田は本音を漏らす。

「チームが勝って、すごくうれしい気持ちはあったんですけど、心の中では自分がチームに貢献できない悔しさというものがありました。サモア戦のあとも悔しくて…。いまは素直にうれしい気持ちと、日本のために戦いたいなという気持ちが交錯しています」

 試合メンバーに入らなくても、腐らず、練習には全力を傾けてきた。コーチに頼み込んで、スピードトレーニングの追加練習に励んだこともある。オフの8日には、チームメイトとラグビーの発祥の地、ラグビー校を訪ねた。1823年から続くラグビーの伝統に触れ、「自分のやっているスポーツの原点や歴史を感じられました」。米国のサポーターからも「頑張れよ」と声を掛けられたそうだ。