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町田瑠唯×志田千陽「街中で声をかけられるでしょ?」「国内は余裕で堂々と歩いています(笑)」 (2ページ目)

  • 石塚 隆●取材・文 text by Ishizuka Takashi

【インスタのフォロワーが10倍に】

町田 わかります。ただ、リオ大会はプレッシャーもなく楽しめたんですけど、東京大会はちょっと違いましたね。やっぱり自国開催ですし、結果を残さなければいけないという気持ちで。

 リオ大会の時は若手のひとりで、先輩たちについていくだけでした。でも、東京大会の時は上から2番目の年齢で、楽しむことよりも責任感のようなものが芽生えてしまって......。結果、メダルが取れてめちゃくちゃうれしかったのと同時に、ホッとしたのを覚えています。

志田 あの時、めちゃくちゃ応援していました。

町田 オリンピックの影響力ってすごいですよね。東京大会が始まる前は、女子バスケットはあまり注目されていませんでしたが、勝ち進むたびにだんだん大きな話題になっていって、地上波でも放送されました。大会前はInstagramのフォロワーが2万人ぐらいだったんですけど、大会が終わる時には20万人ぐらいになっていて「えっ、すごっ!」みたいな感じになりました(笑)。

志田 わかります(笑)。

町田 周りの変わりようがすごかったし、女子アスリートはやっぱりこうやって結果を出して世間にアピールしていかなければいけないんだって痛感しましたね。

志田 でも、東京大会は1年延期したから、調整とか大変だったと思うんです。私も代表選手のスパーリングパートナーをやったりしたので、プレッシャーも含めてすごく難しい状況なんだろうなって想像できました。なので本当に、町田さんたちの活躍には感動したんです。

町田 ありがとうございます。オリンピックで結果を出せるか出せないで、今後の人生が違ったものになるなと実感できた大会でした。

志田 そうですね。私もそう思います。オリンピック後は、街中で声をかけられたりしないんですか?

町田 全然ないんですよ。

志田 えっ、バスケットボールの人気、すごいじゃないですか。

町田 身長の高い選手は声をかけられるみたいですけど、私は(身長が低くて)紛れちゃうから(笑)。志田さんは声をかけられるでしょ?

志田 いや、国内は余裕で堂々と歩いていますよ(笑)。逆にバドミントン熱の高い中国やインドネシア、マレーシアのアジア地域だと、しょっちゅう声をかけられたりします。

町田 へえ〜、そうなんですね。

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