卓球界のパワーヒッター早田ひな。Tリーグ5連覇&パリ五輪出場に向け「今の自分に固執せず進化し続けたい」 (3ページ目)

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • 木鋪虎雄●写真 photo by Kishiku Torao

――今後、どんな卓球スタイルが構築されていくのか、今から楽しみです。

 私自身も楽しみです。強化するといっても、イチからスタートするぐらいの気持ちでどんどん感覚を変えていくことが重要だと思っています。それにはすごく勇気が必要にはなるんですけど、変えることができた時には「ここがとれるようになるんだ」と、新しいことに気づいたり、発見することにつながるので、今の自分に固執せずに進化し続けていきたいです。そして、進化し終えた自分が一体どういう卓球スタイルになっているのか。そんな未来を想像しながら、毎日を楽しみに頑張っています。

――東京五輪ではリザーブという立場でしたので、その進化した姿を、パリ五輪で披露できたらいいですよね。

 そうですね。本当にそこに向けてやっている感じです。今後のTリーグでの試合のなかで少しでも新しいことに取り組んでいくことが、次の自分につながっていくと思うので、楽しみながら、思い切って挑戦していけたらと思っています。

【Profile】
早田ひな
2000年7月7日生まれ、福岡県出身。4歳から卓球を始め、全国中学校卓球大会で全国初優勝を飾ると、その後はインターハイ、ジャパントップ12などで国内タイトルを獲得。20年の全日本選手権大会ではシングルス、女子ダブルスで2冠を達成した。世界選手権やワールドカップでメダルを獲得するなど、国際大会でも好成績を収めている。Tリーグでは日本生命レッドエルフに所属し、ノジマTリーグ 2018-2019シーズンおよびノジマTリーグ 2020ー2021シーズンで前期MVP・シーズンMVPを受賞。チームのエースとして4連覇に貢献した。

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