世界レベルに挑む女子日本代表2人。「ホッケーでやりきった人生」に (2ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO, Nataka Toru

 2016年2月、オランダで開催された『ドラッグフリック(ペナルティーコーナーのシュート技術)』の講習会に参加したことで、及川はオランダ移籍への道筋を作った。この講習会には永井も参加しており、指導者のトーン・シープマンからオランダリーグのオランイェ・ロートへの入団を誘われたという。しかし、永井はリオデジャネイロオリンピックを優先させた。

 ホッケーにはオリンピック、ワールドカップ、チャンピオンズトロフィー、ワールドリーグという4つのビッグイベントがある。永井は「『日本では』ということになるかもしれませんけれど、オリンピックが一番重要な大会ですね。ただ、ワールドカップもサッカーと同じように大きな大会ですよ」と言う。

「私の場合は、リオオリンピックで結果を残してから、海外に行きたかった。トーンさんから『オランイェ・ロートに来てもいいよ』と言われたんですが、タイミングが合いませんでした」

 オランイェ・ロートの場合、前期(秋)と後期(春)の通年を通してプレーできなければ入団できなかった。そのため、永井は2017年2月から5月までスペインリーグのエガラに移籍し、そこで後期リーグだけ参加した。やっと、念願の海外移籍が叶ったわけだ。

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