【卓球】松下浩二が提言。「今こそプロリーグを設立すべき時期」 (5ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by JMPA

 もちろん、卓球協会も今までただ手をこまねいただけではなく、2012年にはプロリーグ設立検討委員会が設置されました。昨年からは「プロリーグ検討準備室」という名称になり、私が室長を務めています。それでも、なかなか事態が好転しないのが現状です。

 たとえプロリーグができたからといって、私自身が儲かるわけではありませんし、現在もプロ化のために東奔西走する日々に報酬があるわけでもありません。今は社長業(卓球用品総合メーカー『ヤマト』代表取締役社長)が順調なので、私もできるならゴルフ三昧の日々を過ごしたい(笑)。ただ、「私にできること、私にしかできないことは何か?」と考えた場合、やはりプロリーグの設立に貢献することなのではないかと思います。

 ですから、あきらめることなく、長いスパンで考えながら、現役選手、引退した選手、さらには卓球ファン......卓球に関わる誰もがいきいきと上を向いて生活できる環境を築くためにも、今後もプロリーグ設立のために尽力したいと思っています。

【profile】
松下浩二(まつした・こうじ)
1967年8月28日生まれ、愛知県出身。1993年、日本人初のプロ卓球選手となり、全日本選手権シングルス4度優勝。スウェーデン、ドイツ、フランスの欧州3大リーグでプレーし、2009年に現役を引退。オリンピック4度出場(1992年~2004年)。シェークハンドのカット主戦型。現在は卓球用品総合メーカー「ヤマト」の代表取締役社長を務めるかたわら、卓球の発展のためにさまざまな活動をしている。

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