八村塁と河村勇輝が示す「世界基準」 バスケ日本代表、ワールドカップ予選Window4で問われる「最強チーム」の現在地 (2ページ目)
【前日練習で見せた八村と河村のワークアウトの意図】
河村勇輝もNBA挑戦3年目を迎える選手としての成長を、日本のコートで示した photo by Yoshio Kato 同じことは、NBA定着を目指し、技術や体づくり等でたゆまぬ努力を重ねてきた河村にも言えることだ。八村は韓国との強化試合の初戦で3Pを3本決めるなど22得点を記録し、彼がコンディション調整のために欠場した2戦目では、河村が3Pを4本ねじ込むなどして24得点を挙げた。ふたりの個の技術や体の強さ、集中力はやはり傑出したものがあった。
「塁が入って、最初のあれ......すごいっす。びっくりしました。やっぱり世界の最高峰でやっている先発の選手で、決定力は絶対に日本の武器になると思いました」
韓国戦初戦後のコート上でのインタビューで八村のパフォーマンスについて聞かれた日本の桶谷ヘッドコーチは、なかばファンの反応を代弁するかのような話しぶりをした。「最初のあれ」とは八村が2本の3Pを含めて試合開始から2分半で9得点を記録したことを指した。
韓国との2連戦の前日練習におけるふたりの取り組み方も印象的だった。八村はワシントン・ウィザーズ時代にコーチ陣として在籍していたライアン・リッチマンアシスタントコーチ(アルバルク東京HC)らとワークアウトに取り組んだ。一方、河村はアメリカでも彼の個人技量のトレーニングを見ているプレーヤーディベロップメントコーチのヘンリー・ウージュニア氏と汗を流した。ほかの選手たちがシューティングをするなか、ふたりともより実践的なドリルで汗を流していた。
「(アメリカで)バスケをやっていて、3Pを打つだけではなく、ペイントに入ってターンアラウンドのシュートや体をぶつけながらのシュートが増えてきているので、5対5の時だけでなくワークアウトのところにも実戦的なものを入れていきたいなという気持ちで入れています」
河村はワークアウトの意図について、こう答えた。メディアが見たのはあくまでわずかな時間でしかなかったものの、八村と河村の取り組みには、なるほど「世界基準」とはこういうものかと思わせるところがあった。
2 / 3


