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八村塁も参戦!18年ぶりの
バスケU19W杯で日本が世界の壁に挑む (2ページ目)

  • 小永吉陽子●取材・文・写真 text&photo by Konagayoshi Yoko

 自力で世界への扉を開けた今大会は、強豪相手にどこまで対抗できるかチャレンジすると同時に、育成年代が世界を肌で感じられる重要な大会となる。さらには、その戦いをインターネット中継や有料放送を通じて多くの人たちが目にすることで、世界における日本の立ち位置を知ってもらい、今後の支援につなげることもできる。ただの勝ち負けだけでは終わらない役割と財産が、18年ぶりとなるこの大会にはあるのだ。

 ただ、19歳以下といっても、そう簡単に勝たせてはもらえない。

「海外で19歳と言えば、すでにプロリーグで活躍している年代で、NCAAでプレーするNBA予備軍も多い。日本選手はそのフィジカルの強さやゲームプランの巧みさのギャップに最初は驚くかもしれないが、慣れなくてはならない」と状況を説明するのは、チームを率いるドイツ人ヘッドコーチのトーステン・ロイブル氏だ。トップレベルとのギャップは実際に対戦してみなければわからないもので、大人になればなるほど、差は開いていく。だからこそ、若い世代から世界に出て、知ることが大切なのである。それだけに、今大会に向けては早くから準備を進めてきたのだ。

 チームの特徴はボールを全員でシェアして連動し、どこからでも攻め込み、何よりディフェンスのアグレッシブさと走力を武器に一体感で戦うスタイルだ。司令塔の伊藤領(180cm/開志国際高3年/G)とセンターの三森啓右(198cm/筑波大1年/C)をケガで欠いたことは残念だが、10月から半年以上かけたセレクションによって、チームは一回り成長している。

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