ロケッツvs.スパーズ。NBA最強の「ホコタテ」対決、いざ決着! (5ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 クリッパーズの敗因は、得点源のブレイク・グリフィン(PF)が第3戦で右足親指を傷めて戦線離脱したことが大きかった。それでも、レギュラーシーズンで1試合平均108.7得点のクリッパーズを、ジャズは平均97.7得点に抑えている。リーグナンバーワンの守備力はダテではなかった。

 ジャズのオフェンスは、アイソレーション(※)が得意で「アイソ・ジョー」のニックネームを持つ35歳のベテラン、ジョー・ジョンソン(SF)が好調をキープ。ベンチスタートながら第1戦では逆転のブザービーターを沈め、第4戦でも28得点と期待以上の爆発を見せている。

※アイソレーション=1対1を仕掛けやすいように企図されたフォーメーション。

 今季の対戦成績は2勝1敗でウォリアーズがリード。ジャズが105−99で勝利した4月10日の試合は、ウォリアーズが誇る名シューターのトンプソンは不在だった。今回のシリーズもウォリアーズの圧倒的有利は揺るがないだろう。それでも、今季ブロック王(1試合平均2.6ブロック)のルディ・ゴベール(C)を中心に、ジャズがロースコアの展開に持ち込めば、かすかに勝機も見えてきそうだが......。

 このシリーズを勝ち抜けば、いよいよカンファレンス・ファイナル、そしてNBAファイナルへの道筋が見えてくる。順当でも波乱でも、1試合でも多くの好ゲームが繰り広げられることに期待したい。

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