ロケッツvs.スパーズ。NBA最強の「ホコタテ」対決、いざ決着! (3ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 マークマンからすれば、これほどやっかいな選手はいない。離せば打たれ、近づけば抜かれるかファウルを誘われる。ファーストラウンド5試合でもハーデンは、その武器を駆使して平均33.2得点と絶好調。現在リーグでもっともストップしにくいプレーヤーだ。ハーデンを「最強の矛」と呼んでも差し支えないだろう。

 一方、ユタ・ジャズに次ぐリーグ2位のディフェンス力を持つスパーズの「最強の盾」がカワイ・レナード(SF)だ。2年連続でディフェンシブプレーヤー・オブ・ザ・イヤーを獲得中で、今季も随所でその守備力の高さを発揮し、チームのピンチを何度も救っている。

 スパーズは基本的に、ハーデンに対してダニー・グリーン(SG)をマッチアップさせるだろうが、ここぞというタイミングではレナードをぶつけてくるはず。3月の両チームの対戦では試合残り20秒、スパーズ1点リードの場面でハーデンのシュートをレナードがブロックし、チームを勝利に導いている。

 果たして、今シリーズではどちらに軍配が上がるのか。最強の矛と最強の盾の対決の勝者が、チームをカンファレンス・ファイナルに導くことになりそうだ。

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