NBA新シーズン開幕。王者キャブスに待ったをかける対抗馬は? (3ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 昨季イースタン3位のマイアミ・ヒートは、13年間在籍した生え抜きのドウェイン・ウェイド(SG/シカゴ・ブルズ)を放出。さらに9月、血栓の見つかったクリス・ボッシュ(PF)がメディカルチェックをパスできず、事実上の引退状態となっている。チームは再建期に突入しており、今季の苦戦は必至だ。まずは、新エースとなるハッサン・ホワイトサイド(C)がどれくらいの成績を残すかに注目したい。

 昨季イースタン4位のアトランタ・ホークスは、アル・ホーフォード(C/ボストン・セルティックス)を失った代わりに、ヒューストン・ロケッツからドワイト・ハワード(C)を獲得した。オールラウンダーのホーフォードに対し、インサイドに特化するハワード。まったくタイプの異なるビッグマンの加入により、これまでの戦術を一変させる必要があり、期待よりも不安の声が大きい。今季の上位争いは厳しそうだ。

 キャブス以外の昨季上位チームが足踏みするなか、今季大きく成績を伸ばすだろうとの評判が高いのが、ボストン・セルティックス(昨季イースタン5位)とミルウォーキー・バックス(同12位)の2チームだ。

 セルティックスは、ホーフォードの加入でインサイドの核ができた。アウトサイドにはオールスター選手にまで成長した175cmの小兵アイザイア・トーマス(PG)がおり、今年のドラフト全体3位で入団したジェイレン・ブラウン(SF)はプレシーズンゲームでふたケタ得点を連発する活躍を見せている。昨季の48勝を大きく上回ると予想されており、台風の目となりそうな存在だ。

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