【NBA】フレッシュな4強。ファイナルのコートに立つチームは? (4ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 ひとつ目は、爆発的な攻撃力で自ら得点を奪うアービングと、ホークスの全員バスケットを統率するジェフ・ティーグとのポイントガード対決。チームを勝利に導くのは、どちらのタイプのポイントガードなのか。ふたつ目は、ディフェンスに定評のあるホークスのキャロルが、「完璧に抑えるのは不可能」と言われているレブロンを、どの程度抑えることができるか。そして3つ目は、リーグ屈指のスリーポイントシューター、ホークスのカイル・コーバー(SG)の復調はあるのか。レギュラーシーズンで49.2%を誇ったコーバーのスリーポイントシュート成功率が、ウィザーズとの第5戦では5本中1本(20%)、第6戦で7本中0本(0%)と、極度のスランプに陥っている。

 今回のシリーズは、「対照的なチームカラーの激突」でもある。キャブスのようなスター中心のチームと、ホークスのように選手全員で勝負するチーム、どちらがNBAファイナルの切符を手にすることができるのか。今後のNBAのトレンドを占う一戦とも言えそうだ。

 一方、ウェストで勝ち上がってきたウォリアーズとロケッツのカンファレンス・セミファイナルを振り返ってみよう。

 第1シードのウォリアーズは、第5シードのメンフィス・グリズリーズとの第1戦を101対86で先勝し、ファーストラウンド(対ニューオーリンズ・ペリカンズ)のようにスウィープするかと思われた。しかし、第2戦でグリズリーズのマイク・コンリー(PG)が顔面骨折から復帰すると、ディフェンスの激しさを取り戻したグリズリーズが勝利。さらに第3戦もグリズリーズが制し、ウォリアーズは1勝2敗と追い込まれる展開となった。

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