【NBA】若手続々!オールスターで「世代交代」なるか? (4ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 一方、リラードは昨年、オールスターゲームをはじめ、スリーポイントシュートコンテストやスラムダンクコンテストなど、計5イベントに参加。「今年もオールスターゲームに選ばれて当然」と多くのファンが信じて疑わなかった。しかし、ファン投票で選ばれる2名のガード枠は、カリーとコービー(※ケガのため辞退)に奪われ、全30チームのヘッドコーチ投票によるリザーブ枠の選考でも落選。さらに、コービーの辞退によって空いた1枠に繰り上がり当選となったのは、リラードではなくカズンズだった。

 リラードは、「奴らが無視できないほど優秀になれ」と書かれた画像と一緒に、自身のインスタグラムにこんな投稿をしている。

「俺のことを力不足だと考えたコーチたちやファンたち、そしてアダム・シルバー(NBAコミッショナー)に礼を言いたい。過小評価は、俺の人生に刺激を与え続ける。失望していないと言えば、ウソになる。だが、(その失望感は)手に負えないほどじゃない。(とはいえ)『君が選ばれるべきだった』、そんな言葉では満足できない」

しかし、最終メンバー発表直前になって、グリフィンが右ひじ手術のために欠場を発表。その結果、リラードが2年続けてオールスターゲーム出場となった。これほど強烈な自尊心を持つ男が、過小評価を覆(くつがえ)す最大のチャンスを逃すはずはないだろう。

 ちなみにリラードは、昨夏に行なわれたFIBAワールドカップのアメリカ代表メンバーからカットされたときも、こんな発言をしている。

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