【NBA】コービーが語る「カーメロ・アンソニーが変貌した理由」

  • 宮地陽子●文 text by Miyaji Yoko
  • photo by AFLO

カンファレンス首位を走る好調ニックスの原動力は、間違いなくカーメロ・アンソニーだカンファレンス首位を走る好調ニックスの原動力は、間違いなくカーメロ・アンソニーだ 先日、テレビ局のインタビューでカーメロ・アンソニー(ニューヨーク・ニックス)について聞かれたコービー・ブライアント(ロサンゼルス・レイカーズ)が、こんなことを言っていた。

「彼は僕にとって、守っていて一番楽しい選手だ。なぜならば、一番守るのが難しいからね」

――レブロン・ジェームズ(マイアミ・ヒート)よりも難しい?

「そう、僕にとっては。遠くからも(シュートを)決められるし、中距離からのオフェンスも素晴らしい。さらにポストアップからのターンアラウンドショット(※)は、左右どちらからも打てる。カーメロは、それらすべてができて、しかも牛のように力強い」

※ターンアラウンドショット=ゴールに背を向けた状態から軸足を使って反転して打つシュート。

 実は、コービーの『カーメロ称賛』は、今に始まったことではない。2007年夏以来、アメリカ代表でチームメイトとして交流するようになったふたりは、ライバルであるとともに、兄と弟のような親しい関係を築いてきた。似たタイプのスコアラーとしての血が、呼び合うのかもしれない。誰もが、「ワガママだ」とか、「得点ばかりでディフェンスがダメだ」とか、「チームメイトとの連係が悪い」など、カーメロの弱点ばかりを批判していたときから、コービーはカーメロのすごさを認め、周りに説いていた。

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