角田裕毅はレッドブル昇格消滅も冷静「F1界は何が起こるかわからない」 ペレス残留を後悔させる走りに期待 (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

【今年のRBマシンはストレートでも戦える】

 角田にとってカナダGPは3回目の挑戦になるが、過去2回はともにノーポイントに終わっている。

 カナダGPの舞台「ジル・ビルヌーブ・サーキット」は、モントリオールを流れるセントローレンス川に浮かぶ人工島の周遊路であり、4本のストレートをシケインとヘアピンでつないだ「ストップ&ゴー」のサーキットだ。

 つまり、ストレートが遅ければタイムは出ないし、直線番長のマシンに前を抑えられてしまえば、いくらコーナーで速くても抜けない。

 中団グループのなかでは、ハースやウイリアムズなどストレートを得意とするマシンがこのモントリオールでは優位になるだろう。イモラやモナコなどコーナー主体のサーキットに比べれば、ラクな戦いにはならないはずだ。

 しかし、ストレートが鈍足だったこれまでのマシンに比べ、今年のVCARB 01はドラッギーさ(空気抵抗の大きい特性)が薄らぎ、コーナーで稼ぎつつストレートでも戦えるマシンになった。それがどのサーキットでもオールラウンドに戦えている結果につながっている。

 それゆえ、今週末のカナダGPに向けても心配はしていないと角田は言う。

「今のところ、どのコースでもいいパフォーマンスが発揮できているので、今回もそこまで不安は持っていません。ストレート車速の問題は去年とは違って解消されていますし、気にしている要素ではないですね。ベースがいいので、クルマのパフォーマンスを最大限に発揮すれば、苦手なコースでもいい戦いができるのではないかと思っています」

 特に4カ所あるシケインでは、時速120km以上のスピードで縁石にタイヤを乗せてマシンの向きを変えていく、アグレッシブなドライビングが必要になってくる。

 ただ、今週末は3日間を通して雨混じりの予報とのこと。雨が降れば、その縁石の使い方もまた違ってくる。

 角田いわく「カートみたいで楽しい」という、そのドライビングがどう出るのか、楽しみだ。

「雨の天気予報なので、今年初の雨でのレースも楽しみです。いつもどおり今回もポイントを獲りにいきたいと思っています。(路面が)再舗装されたことで、ドライなら間違いなくグリップが上がっているはずですけど、ラフネス(荒さ)が低かったので雨だと逆に滑りやすくなるかもしれません。その時々の状況にアジャストしていく必要があります」

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