日向坂46富田鈴花の「人生で一番、興奮した日」初のサーキット観戦は「涙が出ちゃいました!」 (3ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • TOBI●撮影 photo by TOBI

 あと、スーパーフォーミュラだけでなく、スーパーGTというカテゴリーも盛り上がっているレースということを知りました。スーパーフォーミュラに出ている選手がスーパーGTにも参戦されていることが多いので、『そっち(スーパーGT)の戦い方も知っておかないといけない!』と思って、スーパーGTも母と一緒に見るようになっていきました」

── スーパーGTもチェックしているとは......すごいですね。カテゴリーによって魅力は異なると思いますが、富田さんはそれぞれどのような魅力を感じていますか?

「スーパーGTで言いますと、普通のクルマのような形をしたマシンたちがあんなに"スレスレ"の距離で走るのが......もう、意味がわからないくらい『破天荒なことだなぁ!』と。まるでスタント映画を見ている感じで『こんな戦い方をして大丈夫なの?』と最初は思っていました。だけど、知れば知るほど『クルマってすごく繊細なんだ』ということを感じました。

 ちょっとしたクルマの傷やタイヤの痛みがあっても、走れなくなっちゃったりするじゃないですか。『そんなに繊細なものをどうやって操っているんだろう?』って思いましたし、そういうのを知るとより『面白い!』とますます感じています」

── すごく細かいところまでチェックされていますね。

「スーパーフォーミュラに関しては、今ではヘイロー(頭部保護デバイス)がついていますけど、それがない時代もあったじゃないですか。その時代の映像を見て、本当にドライバーのみなさんはむき出しの状態で、雨に降られても戦っていらっしゃっていると......。

 体とクルマが一体化したような状態で、最高スピードだと時速300km近くまで出て、そのなかで0.001秒を争っている姿を見て、『アツい!』と思いました」

── モータースポーツ特有の単語などは難しくないですか?

「モータースポーツ関連のわからない言葉はたくさんあったので、ノートに書き出して単語帳を作りました。『オーバーテイクとオーバーテイクシステムは何が違うんだろう?(※)』というところから調べて(笑)。実家に帰ってテレビでレースを見ていても、わからない言葉が出てきたら一旦止めて調べるようにしていました。

※=「オーバーテイク」は前のマシンをコース上で追い抜くこと。「オーバーテイクシステム」はスーパーフォーミュラで独自に採用されている前方のマシンを追い抜く機会を増やすためのパワーアップシステム。作動すると10%(約50〜60馬力)出力がアップする。

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