スーパーGTネクスト世代、最注目は「トヨタの秘蔵っ子」。22歳・宮田莉朋の夢は「日本人で一番速いドライバーになる」

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 4月16日・17日に岡山国際サーキットで開幕を迎える2022年のスーパーGTシリーズ。トヨタ、ホンダ、日産の3メーカーがしのぎを削るGT500クラスはニューマシンの注目度が日増しに高まっている。

 一方、参戦するドライバーたちの顔ぶれを見ると、ここ数年で若手ドライバーが一気に増えた印象だ。特に大きく動いたのが、昨シーズンのチャンピオンに輝いたトヨタ勢。GT500クラスで最年少となる22歳のドライバーが4人も在籍している。

トヨタが誇る1999年生まれの宮田莉朋トヨタが誇る1999年生まれの宮田莉朋この記事に関連する写真を見る ジャン・アレジの息子ジュリアーノ・アレジ(au TOM'S GR Supra/ナンバー36)。2019年全日本F3チャンピオンのサッシャ・フェネストラズ(KeePer TOM'S GR Supra/ナンバー37)、今季GT500フル参戦を果たす阪口晴南(さかぐち・せな/WedsSport ADVAN GR Supra/ナンバー19)、そして昨年のGT500で2度のポールポジションを獲得した宮田莉朋(みやた・りとも/KeePer TOM'S GR Supra/ナンバー37)。

 なかでも注目は、名門トムスに乗る「トヨタの秘蔵っ子」宮田だ。神奈川県逗子市出身の宮田は2004年からレーシングカートに触れ、2012年には元F1ドライバーの高木虎之介が率いるカートチームに所属。そこでメキメキと頭角を表し、全日本カート選手権で2度のチャンピオンを獲得する。

 トヨタとの関係は、その頃からだ。

「全日本カート選手権に参戦していた時、虎之介さんがトヨタに推してくれて......。そこでトヨタからサポートを受けるようになったのが、最初のきっかけでした」

 その後、宮田は4輪レースを開始。2017年からトヨタ若手育成ドライバープログラムのメンバーに選出され、2018年には18歳でスーパーGT(GT300クラス)デビューを果たした。同時にフォーミュラカーのレースにも参戦する。

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