2020.09.26

レッドブルとホンダが一致団結。
トラブルを乗り越え「雨降って地固まる」

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by Boozy

 フェルスタッペンは中団グループと僅差の争いになることを危惧する。

「僕らは過去ここでパフォーマンス的にすばらしい週末を経験できていない。だから今週末も奇跡は期待していない。長いストレートがたくさんあるし、90度コーナーも多いからだ。

 コーナーが短いから、そこで大きな差をつけることができない。だから、ムジェロのようなサーキットに比べると中団グループとの差もあまり開かないだろう。もちろん、目標は表彰台に上がることだよ」

 ソチ・アウトドロームでは、2014年の初開催からメルセデスAMGが6年連続で勝利を収めている。とはいえ、昨年はポールポジションを獲得したフェラーリがセーフティカーの不運に見舞われるまで勝利確実の展開だった。

 また、全開率が67%に達するなど、パワーがものを言うサーキットでもある。しかし、つけ入る隙がまったくないわけではないと、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は一縷の望みを持つ。

「ソチはメルセデスAMGに合ったサーキットだ。彼らがより一層の速さを見せるだろう。しかし、今年はこれまでのレースがそうであったように、タイヤのデグラデーション(性能低下)が興味深い要素になるかもしれない。

 彼らはムジェロでも縁石を避けて走るように指示を出していたし、タイヤに対してかなり神経質になっているのがわかる。だから我々がコンペティティブな走りをできれば、彼らに少しばかりのプレッシャーをかけることができるだろう。そういう時にこそ、何かが起きるんだ」

 金曜フリー走行では、やはりメルセデスAMGの圧倒的な速さを見せた。一方でレッドブル勢は、レスダウンフォースの空力パッケージをトライしたフェルスタッペンが大苦戦を強いられて7位。中団グループにも飲み込まれ、予選でトップ3に入ることも難しいのではないかという状況に直面した。

 ここから予選・決勝に向けてどのように戦っていくのか。苦境に直面した時こそ、レッドブル・ホンダの力が問われることになる。

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