フェルスタッペンにGTドライバーが挑戦!バーチャルレースなら勝てる? (3ページ目)

  • 川原田剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

-ー6月末には富士スピードウェイでスーパーGTの公式テストが行なわれ、3カ月半ぶりの実車の走行となりました。問題なくマシンをドライブできましたか?

塚越 意外とすんなり入ることができましたね。開幕前のテストが中止になっていたので、さまざまなプログラムをこなさなければならなかったのですが、順調に消化できました。タイムも悪くありませんでした。今シーズンは富士スピードウェイで4戦もイベントがありますが、そのサーキットで予選一発のタイムが良かっただけでなく、ロングランも調子がよかったので、手ごたえを感じています。
6月下旬に富士スピードウェイで行なわれた公式テストでNSX−GTをドライブする塚越選手(GTA=写真提供)6月下旬に富士スピードウェイで行なわれた公式テストでNSX−GTをドライブする塚越選手(GTA=写真提供)-ーシミュレーターの効果を感じることがありましたか?

塚越 レースに対する気持ちを切らさないという意味で効果があったと思いましたね。コロナ禍で自宅待機を余儀なくされ、長い間、マシンから離れることになりましたが、本番がいつ再開してもいいように準備はしていたつもりです。でも、再開の目途がまったく見えない中で準備をしていくのは正直、大変でした。ドライバーはシーズンオフやイベントの合間も休むことはもちろんありますが、そういう時でも意外と気を張っていたのだなと、あらためて感じました。

 しかし今回のコロナ禍で先行きがみえず、スイッチが完全に切れてしまった人も多いかと思います。そこから気持ちを再度切り替えるのは結構、難しいはず。でも、その部分をシミュレーターはサポートしてくれていたのではないかと感じています。

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