7人の日本人ライダー総括。MotoGP中上貴晶は手術からの復活を誓う (2ページ目)
Moto2クラスを戦う27歳の長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)は、最終戦を21位という不本意な結果で終えた。年間ランキングは14位。シーズン後半戦には何度も予選でフロントローを獲得したが、決勝レースではさまざまな要因から結果を残せないことが続いた。今シーズンは「いちばん変化の大きかった年」だったと、2019年を振り返った。
「ポールポジション獲得やトップ争いをできるようになり、自分の成長を実感できました。ようやくここまで来ることができた、という意味で、今まで支えてくださった方々には本当に感謝をしています」
来年は、トップチームのRed Bull KTM Ajoへ移籍する。
「結果を残さなければいけないので、厳しい一年になると思うけれども、年齢的にもラストチャンスで、来年に好成績を残せなければ引退する、というくらいの気迫で臨みます」
Moto3クラスの日本人ランキング最上位は、鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)の総合8位。最終戦のバレンシアGPは最後まで表彰台を争い、惜しくも4位で終えた。鈴木の2019年シーズンは、第4戦・スペインGPで2位を獲得。また、チームの地元である第13戦・サンマリノGPではポールトゥフィニッシュを決めた。
「今年は浮き沈みの激しいシーズンで、自分のせいではない転倒も多かったにせよ、100点満点で言えば50点程度の満足できない一年でした。チャンピオン獲得は視界に入っているし、チームのポテンシャルとしてもそうしなきゃいけない立場にいると思うので、ほかのライダーを寄せつけない速さと強さを身につけます」
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