亜久里の3位と、モレノの涙。苦労人たちの1990年日本GP表彰台 (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by Getty Images

 苦労してここまで這い上がってきた、亜久里とモレノ――。ある意味では両極端だが、ある意味ではよく似ているふたりがこの大荒れの1990年日本GPでともに表彰台に上ったのは、ただの偶然ではなかったのかもしれない。そんなふたりだからこそ、今でも日本では高い人気を誇り、彼ら自身も今でも互いに親しく交友を続けている。

 亜久里にとっても、日本のF1ファンにとっても、そしてモレノにとっても、1990年の日本GPは大きな歴史の1ページとなった。これほどまでに人間味に溢れ、心温まる表彰台は、後にも先にもないはずだ。

(3)へつづく>>

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