2018.07.12

佐藤琢磨、やっと今季初の表彰台。
チームの作戦が足を引っ張り気味…

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 アメリカ大陸のほぼ真ん中、大平原にあるアイオワは農業州だ。だからレース名もアイオワ・コーン300。アイオワの名産であるコーンは、今やエタノールの原料として存在価値が高まっている。収穫時期を迎えつつある、コーンの青々とした畑が見渡す限り広がる……そんな景色のなかに1周が1マイルにも満たない、インディカーシリーズ最小のオーバルコースはある。

 オープンしたのは2006年。翌年からインディーカーのレースを開催するようになった。コースのサイズからは想像できないほどスピードが出るため、エキサイティングなレースが繰り広げられ、アイオワとその周辺に住む人々はひと目惚れ。地元で行なわれるメジャーシリーズのレースが来るのを、毎年、楽しみにしている。

 レースは暑い日中に開催されるが、ハイスピードのオープンホイールバトルを見ようと、今年も多くのファンが集まった。そして彼らの期待を裏切らない、見応え十分のレースが展開された。

右から佐藤琢磨、ジェームズ・ヒンチクリフ、スペンサー・ピゴット 予選ではチーム・ペンスキーがまたしてもライバル勢を一歩リードするパフォーマンスを発揮し、ウィル・パワー、ジョセフ・ニューガーデンがフロントローを独占した。これで3レース連続の予選1-2だ。

 それでも、アイオワで3勝の実績を持つライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポーツ)が、シモン・パジェノー(ペンスキー)よりひとつ前の3位に。ハンター-レイのチームメイト、アレクサンダー・ロッシが予選5位につけ、ポイント・リーダーのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がしっかりと6位に食い込んだ。