レクサスが首位奪還。ガチンコ勝負の最終戦でニッサンの大逆転なるか (5ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

「チャンピオン獲得に向けての準備はしっかり整っているし、チームの団結力も高まっています。最終戦のもてぎは我々が得意とするコースなので、そのアドバンテージ、ポテンシャルを利用して逆転タイトルを狙っていきたいですね」

 チームを率いる脇阪寿一監督も、そう言って年間チャンピオン奪取に向けて自信を見せている。

 ランキング1位の37号車とは6ポイント差で、自力で逆転チャンピオンを決められる状況ではない。だが、もてぎのコースは6号車も非常に得意としている。大嶋は「タイの予選では37号車に先行されたのが痛かったですね。でも、最終戦は得意としているコースですし、チームはここ3~4年勝てていないので、まずは優勝を目指していきたいです」と意気込みを語った。

 そのほかにも、ナンバー36のau TOM'S LC500を操るジェームス・ロシターが16ポイント差、ナンバー38のZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)が18ポイント差につけており、この5台が最終戦でチャンピオン獲得の権利を残している。

 最終戦はレクサス勢が逃げ切って王者の座を掴み取るのか、それとも唯一ニッサン勢で可能性を残した23号車(松田/クインタレッリ)が逆転劇を演じるのか――。11月12日に決勝が開催されるツインリンクもてぎはハンデなしのガチンコ勝負、最後まで目が離せないレースとなりそうだ。

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