総合力を試される鈴鹿で11位。これがF1ホンダ3年間の到達地点だ (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 マクラーレンは9周目にVSC(バーチャルセーフティカー)が入ったところでピットインさせるギャンブルに打って出たが、コース復帰後はランス・ストロール(ウイリアムズ)の後ろに入り押さえ込まれてしまい、本来のペースで走ることができないままバンドーンのレースは14位で終わってしまった。

 一方のアロンソはレース戦略でジョリオン・パーマー(ルノー)を抜き、上位勢の脱落もあって11位まで挽回したが、最終盤に追いついたフェリペ・マッサ(ウイリアムズ)を抜ききれず入賞を果たすことはできなかった。

「20番グリッドからスタートして11位でフィニッシュだから、いいリカバリーができたと言えるだろうね。それも中古のスーパーソフトでスタートして、ピットストップが1回しかないなかでの挽回だからね。ずっと誰かの後を追いかけていて、タフなレースだったよ。チーム全員の多大な努力を考えれば、僕らはポイントを獲るにふさわしいものだったと思う。だけど少し不運だった」(アロンソ)

 チームとしても、この結果には落胆の色がにじんだ。1周目の事故やペナルティがなければ、入賞はできたはずだった。

「もちろん、残念な結果です。スタート直後のアクシデントとグリッド降格ペナルティで前に出られず、ポイントが獲れなかったのは非常に悔しいです」(長谷川総責任者)

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