来季はホンダのエースか。F1参戦決定のガスリーが日本の王座も狙う (3ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 最終戦の舞台となる鈴鹿サーキットは、開幕戦ではポイントを獲得できず(10位)に悔しいレースとなった場所だ。これについて、ガスリーは「シーズンを通してさまざまな部分を改善してきたから問題はない」と語る。

「たしかに開幕戦は苦戦したけど、あれからクルマのパフォーマンスはかなりよくなったし、タイヤに関しても理解度が深まった。間違いなくシーズン序盤より力強い走りができると思うよ。しかも開幕戦ではトラブルもあって、自分のパフォーマンスを最大限に出せなかった。エキサイティングなレースウィークになると信じているよ」

 そんなガスリーに、朗報が飛び込んできた。かねてから噂されていたF1参戦がついに実現することになったのだ。レッドブル・レーシングの姉妹チームであるスクーデリア・トロロッソが今週末のマレーシアGPでダニール・クビアトに代わってガスリーを起用すると発表。2018シーズンでのレギュラー起用を見据えて、そのパフォーマンスを確認するためのようだ。

 そこで気になるのは、ガスリーがスーパーフォーミュラ最終戦(鈴鹿)に参戦するのか、という点だろう。同じ週末にはF1アメリカGPが予定されており、「最終戦は欠場してF1を優先するのではないか」という噂がスーパーフォーミュラのパドックでも上がっていた。

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