ホンダが味わう疎外感。マクラーレンと最後まで、うまくやっていけるか (8ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 8周目のリタイア直後、レースがまだ続いているときにそう語りパドックを後にしたアロンソだったが、果たしてレースを最後まで見た後でもそう言えただろうか。

 2台揃っての上位入賞が至上命題だったはずのシンガポールGPで、マクラーレン・ホンダは上位に大きな差をつけられ、7位完走・6ポイント獲得のみにとどまった。それは、不運だけによるものではなかったはずだ。

 マクラーレン・ホンダとして戦うのは、あと6戦を残すのみとなった。最後になんとか、この3年間の集大成と言えるようなレースを見せてもらいたい。この時期だからこそ、未来の可能性に浮かれる前に今一度、自分たちの足跡と立ち位置をきちんと振り返ってみるべきではないだろうか。

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