2017.08.01

鈴鹿8耐でヤマハが史上初の3連覇。
頂点奪還を狙うホンダを返り討ち

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

 2015年の鈴鹿8耐にフルファクトリー体制で復活したヤマハファクトリーレーシングチームが19年ぶりの優勝を果たしたとき、チーム監督の吉川和多留は「申し訳ありませんがあと2~3年は連覇させてもらいます!」と表彰台で宣言した。後日、「あれはその場の勢いで言ってしまったことだから……」と吉川監督は照れたような笑みで弁解していたが、そうはいってもまったく自信がないのならば、あのような強気な発言が飛び出すことはなかっただろう。

3年連続で鈴鹿8耐を制したヤマハファクトリーレーシングチーム 実際に、彼の宣言どおりにヤマハファクトリーレーシングは2016年に連覇を果たし、そして40回記念大会となった今年のレースでも速さと安定感、巧みな8時間の組み立てが揃った隙のない強さで3連勝を果たした。

 2015年と2016年に優勝を経験しているエースライダーの中須賀克行は、レースウィーク前に行なわれた公式合同テストの際に「8耐は連勝自体が難しいことなので、自分たちがディフェンディングチャンピオンだとは考えていない」と述べた。

「常に記録にチャレンジする姿勢を保ち続けて今年のレースに臨みたい。チャレンジしているからこそ結果を得ることができると思うので、チーム一丸となって、各々がやるべきことをしっかりとやっていく。昨年のレースで手が届きかけていた219周をクリアする、という目標に向かって皆が力を合わせている」