ザウバーとは決裂。「トロロッソ・ホンダ」
誕生がマジで秒読み段階へ (6ページ目)
加えて、ホンダとしてはザウバーとの提携解消の可能性を受けて、第2のカスタマー供給先の開拓も検討しているようだ。
山本MS部長はこれを否定していない。
「ホンダとしてはF1をやめるなんていうことは考えていませんし、(社内から)なんとかしろって言われるのはわかっていますから、次の手、次の手と打っていきますよ。(来年と考えると)時期的にちょっと厳しいですけど、僕らにできることがあれば当然やっていきます」
ウイリアムズは2020年までメルセデスAMGとのパワーユニット供給契約を結んでいるとはいえ、技術責任者であり経営陣にも加わったパディ・ロウがマクラーレン在籍時代にホンダとの契約内容を知っているだけに、財政的なバックアップも含めてホンダとの提携に興味を持っている。イタリアの酒造メーカー「マルティーニ・エ・ロッシ」のスポンサー料は実は高額ではないと言われ、主にランス・ストロール(カナダ)の持ち込み資金が頼りで、長期的視点で見れば財政基盤が強固とは言えないからだ。
しかし、ホンダの供給先として急浮上しているのは、トロロッソだ。
6 / 7