初ポイントでもアロンソご立腹。
ホンダのスペック3で怒りは静まるか (5ページ目)
バクーの市街地コースを走るマクラーレン・ホンダ 残り5周でこれを2回やったアロンソは、49周目に1分45秒168という自己ベストタイムを記録しているが、これは全体で6番目であり、47周目にセバスチャン・ベッテルが通常モード(つまり2MJのディプロイメントのみ)で記録したファステストラップからは1.727秒差だった。
43周目のメインストレートでカルロス・サインツに抜かれて8位を失ったアロンソの苛立ちが、前の発言につながったのだろう。
「(スリップストリームに)つかれてしまって、完全にストレートスピード負けでした。バッテリーがないという件については、データ上にトラブルの発生を示すようなものはありませんでしたし、少なくともトロロッソに対してディプロイメントが先に切れていたとは思えません」(長谷川総責任者)
マクラーレンのデータによれば、MCL32は実質的な最終コーナーであるターン16のトラクションが弱かったといい、この前の周からラップタイムが1秒以上も遅れていた。
「最終的にはストレートスピードで負けて抜かれてしまいましたけど、その前はラップタイムで離していくときすらありましたし、DRS(※)圏内にも入られていませんでしたから、抜かれる心配はないだろうと思っていたし、(何もなければ)守り切れたんじゃないかなという思いはありますけどね......」
※DRS=Drag Reduction Systemの略。ドラッグ削減システム/ダウンフォース抑制システム。
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