38歳ロッシが19戦ぶりの歓喜。0.063秒差でダッチTTを制す (4ページ目)

  • 西村章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 竹内秀信●撮影 photo by Takeuchi Hidenobu

 優勝したロッシの背後では、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が3位でゴールし、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)が5位でレースを終えた。開幕以来、ランキング首位を維持してきたビニャーレスが転倒ノーポイントで終わったために、ドヴィツィオーゾが115ポイントでトップに立ち、ポイント加算のなかったビニャーレスを4点上回った。ビニャーレスと3点差でロッシが続き、さらにその4点後方にマルケスと、チャンピオン争いは緊迫度を増している。

「次のザクセンリンク(ドイツGP)はホンダが速く、特にマルケスが圧倒的に強い。でも、今年は一戦ごとに様相ががらりと変わるので、次がどうなるのか興味深いところだ」とロッシ。

 一方、ランキング首位に立ったドヴィツィオーゾは、ドゥカティの特性とコースの相性が気になるところだが、レース後に「今回(アッセン)もそこが不安だったけど、(激しい3位争いの結果)5位で終えた。だから、もう何も心配しないよ」とリラックスした笑顔で述べた。

 この状況で、レースは2週連続開催の第9戦・ドイツGPへと向かう。

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