2017.06.06

ファンの熱狂も後押し。まさかの連続で
室屋義秀がエアレース千葉を連覇。

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by red bull

 予選後に行なわれた公式記者会見でのことだ。

 レースディレクターのジム・ディマッティオ、予選トップのピート・マクロードと共に、地元パイロットとして登壇した室屋義秀の表情が気になった。

今季2勝目を飾り、年間王者に大きく前進した室屋 レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップが日本で開催されるようになって、今年で3年目。室屋は毎年のように「大会の顔」として、メディアに、ファンに、スポンサーにと、常に明るく対応してきた。時に笑顔でジョークを口にし、時に真剣な顔つきで語りかけ、少々意地悪な表現をするなら、常に主役として望まれる姿を演じていた。

 ところが、である。この日の会見に臨んだ室屋は主役を演じることを忘れているかのようだった。気が抜けたような無表情。どこか視線が定まらず、特に他の2名が話している時など、話がまったく耳に入っていないのではないか。そんな気さえするほどだった。

 無理もない。レッドブル・エアレース日本開催3年目の今年、”室屋フィーバー”はなかなかのものだった。