スーパーGTはレクサス連勝。名門セルモが富士を制した2つの分岐点 (2ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 まずは3日に行なわれた公式予選。ここではGT500クラスでの通算最多ポールポジション記録を持つ立川が1分28秒101をマークし、トップに躍り出る。ところが、それに対して23号車や6号車が0.1秒以内に迫るタイムを記録し、予想以上の接戦となった。

 暫定トップは依然38号車であるものの、わずかながら予選時間は残っている。最後での逆転を警戒して、立川は2周続けてタイムアタックを行なった。そして、28分台を切る1分27秒825を記録。ライバルとの差を確かなものとし、通算22回目となるポールポジションを勝ち取った。

 レクサス陣営が強さをアピールした開幕戦で、38号車は目立たない結果(4位)に終わった。それもあってか、予選後の立川にポールポジションを獲得できたという安心感はほとんどなく、「ポールポジションを獲りましたけど、500kmの長いレースで数メートル、リードしているだけなので、ここから決勝に向けてチームときっちり話をして、万全の態勢で臨みたいです」と冷静にコメントしていたのが印象的だった。

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