佐藤琢磨が移籍後インディカー初テスト。ホンダ勢の体制充実に手応え (5ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 昨年のインディ500で1-2フィニッシュを達成したホンダのエースチームは、シリーズのトップ3に数えられる強豪だ。2012年チャンピオンのライアン・ハンター-レイ、昨年のインディ500ウィナーで元F1ドライバーのアレクサンダー・ロッシ、キャリア2勝のマルコ・アンドレッティが佐藤琢磨のチームメイトとなる。

 ペンスキー、ガナッシ同様の4カー体制では、豊富なデータを武器に戦える。チームオーナーのマイケル・アンドレッティは、「持ち前の速さ、高い開発能力、チームワークを発揮できる良好なパーソナリティが起用の決め手。フィードバックのよさがもう発揮されている」と話している。

 新体制でのテストで、琢磨はチーム内で最も多い239周もの走り込みを行なった。「こういう形(アクシデント)でテストが終わりになったのは残念だったけれど、チームメイトたちとテストプログラムを分担し、データを共有する体制はとてもいいし、多くの成果があったと思う。多くのエンジニアがいるチームではいくつもの開発プロジェクトが同時進行している。その体制にはすごいものがある」と、大型チームで戦うシーズンに手応えを感じている様子だった。

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