【F1】4連覇達成。ベッテルの根底にある「強さの秘密」 (4ページ目)
4度目のタイトルを獲得し、ミハエル・シューマッハ、アラン・プロスト、ファン・マヌエル・ファンジオという偉大なドライバーたちと同じように歴史に名を刻む存在となった今でも、彼の根底には、F1に憧れてカートに乗り始めた子どもの頃の純粋な気持ちが残っている。
「子どもの頃はF1なんて遠い世界だったし、憧れてはいたけど、自分がF1で走るなんて想像もできなかった。ちょうど今朝、クルマを見て思っていたんだ。このクルマはとても小さいし、そのへんのトラックの方がよほど大きい。でもこのクルマがどれだけ速く走ることができるのかということを想像すると、信じられない気分になる。
優勝だろうが2位だろうが15位だろうが最後尾だろうが、そんなの関係ないんだ。F1というのはとても特別なクルマで、僕はそのマシンをドライブすることを楽しんでいるし、ドライブできることにとても感謝している。そして、そんな気持ちが永久に変わらないことを祈っているんだ」
それを忘れていないからこそ、今もベッテルはベッテルでいられるのだ。
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