【競馬】中京記念、カレンブラックヒルが狙える「3つの好材料」

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 梅雨が明けて、暑い日が続いていますね。8月を迎えると、新潟、小倉競馬も始まって、いよいよ本格的な夏競馬へと突入します。

 その前に、今週は中京でGIII中京記念(7月26日/芝1600m)が行なわれます。

 さすがに真夏の暑い時期の競馬とあって、メンバー構成は一枚落ち。それでいてハンデ戦で行なわれるため、非常に予想が難しいレースとなります。

 さらに、これまでの開催が梅雨の時期だったため、この中京は開催期間を通して水分を多く含んだ重い馬場で行なわれてきました。おかげで、馬場が結構荒れてきているようで、レース予想はますます難解を極めそうです。おそらく、1番人気の馬でも単勝配当が5倍前後となって、人気はかなり割れるのではないでしょうか。

 そんな中、まず注目されるのは、GIIマイラーズC(4月26日/京都・芝1600m)を快勝し、GI安田記念(6月7日/東京・芝1600m)でも穴人気していたレッドアリオン(牡5歳)です。

 安田記念では、心配されたスタートも五分に出て、勝ったモーリス(牡4歳)と同じような位置の、3、4番手の好位を追走。位置取りとしては絶好でした。が、直線に入ってからズルズルと後退して8着。相当窮屈な競馬を強いられて、能力を出し切れずに終わってしまったように見えました。

 レッドアリオンの過去の好走シーンを考えると、直線はプレッシャーのかからない外目に出すか、早めに抜け出してしまったほうがいいように思います。そういう気性のようですからね。安田記念でも、鞍上の川須栄彦騎手はそうした乗り方をしたかったのでしょうが、相手が強くて、自分の競馬をさせてもらえませんでした。しかし今回のメンバーなら、自分の競馬ができるのではないでしょうか。

 自分の競馬と言えば、スマートオリオン(牡5歳)が前走のパラダイスS(6月28日/東京・芝1400m)で、びっくりするような快走を見せてくれました。1400mという距離、そして左回りと実績がなく、それら懸念材料を抱えた同馬は軽視されていました。ところが、レースではそれらの不安を一掃する快勝劇を披露。きっと、すべてがうまく噛み合って、まさに自分の競馬ができたのでしょう。

 今回は、距離がさらに延びて、斤量も1kg増となります。一見、厳しく思えますが、前走のような、ひと皮むけたレース内容ができれば、再びアッと言わせるシーンを生み出してもおかしくありません。

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