【競馬予想】混戦極める3歳牡馬戦線 識者が選定した皐月賞と日本ダービーの勝ち馬 (2ページ目)
木村拓人記者(デイリー馬三郎)
◆皐月賞=サノノグレーター
◆ダービー=ベレシート(牡3歳/父エピファネイア)
サノノグレーターは、GⅢ新潟2歳S(8月24日/新潟・芝1600m)こそ6着に敗れましたが、前走の葉牡丹賞の内容が秀逸でした。個人的には、2歳コースレコードはそこまで重要視しておらず、特に逃げ馬によるものは評価を割り引くことさえありますが、"差し馬によるレコード"ならば、相応の評価が必要でしょう。勝負どころで他馬を置き去りにした反応からは、計り知れない素質を感じました。
父グレーターロンドンはマイルを主戦場として産駒もマイラーが多いですが、母父ジャングルポケットとの組み合わせは、現オープン馬のピースワンデュックを含めて2頭だけ。そして、そのピースワンデュックは2000m以上のレースで結果を残しています。
この配合から、距離克服への血統的裏づけは十分。新馬戦から柔軟性に富んだ体をしていましたが、葉牡丹賞ではそこに力強さも加わり、大きな成長を遂げました。次走予定のGⅢ共同通信杯(2月15日/東京・芝1800m)でどのような走りを見せてくれるか、非常に楽しみな一頭です。
ただ、今年の牡馬路線は混戦模様。ホープフルSを終えても"クラシック確定"と言いきれるほどの存在は見当たらず、今後、まだ見ぬ大物の出現を予感させます。そうした状況にあって、現時点でダービー候補を挙げるなら、ベレシートです。
母クロノジェネシスは激しい気性と向き合いながら3歳春を過ごしましたが、本馬が見せる折り合いの難しさも母譲りと言えます。馬体も父エピファネイアより、母の影響のほうが色濃く出ていて、まだ緩さが残ります。
現状は折り合いに専念せざるを得ない面もあり、1勝クラスのエリカ賞(阪神・芝2000m)では2着惜敗。それでも、完成度の低さを考えれば"大物感"を抱かせる内容でした。
ダービーまでに完成まで導けるかどうかは未知数ですが、資質は高く、東京・芝2400mを苦にしない体型。ここからの成長曲線を加味すれば、今のところ、ダービーに最も近い馬ではないでしょうか。
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