『ウマ娘』では「ウマ娘オタク」のアグネスデジタル 芝、ダートを問わない万能ぶりを示した異次元の末脚
蘇る名馬の真髄
連載第22回:アグネスデジタル
かつて日本の競馬界を席巻した競走馬をモチーフとした育成シミュレーションゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)。2021年のリリースと前後して、アニメ化や漫画連載もされるなど爆発的な人気を誇っている。ここでは、そんな『ウマ娘』によって再び脚光を浴びている、往年の名馬たちをピックアップ。その活躍ぶりをあらためて紹介していきたい。第22回は、稀代の「オールラウンダー」として芝とダートの両方でGⅠを制したアグネスデジタルをピックアップする。
2000年のGIマイルチャンピオンシップで競馬ファンをアッと言わせる勝利を飾ったアグネスデジタル photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る とびっきりのオタク気質で、自分が追いかける"推し"のためならどんな努力もいとわない。『ウマ娘』のアグネスデジタルは、そんな性格の持ち主だ。
"推し"の対象となるのは、あらゆるウマ娘という生粋の「ウマ娘オタク」であるアグネスデジタルは、ウマ娘を愛するあまり、芝とダート両方のレースに出走し、たくさんのウマ娘を間近で拝みたいがために鍛錬を重ねる。その結果、どちらのレースでも活躍できるオールラウンダーとなっていく――。
この特殊なキャラクターは、モデルとなった競走馬・アグネスデジタルから連想されたもの。同馬は1999年〜2003年に現役生活を送り、芝のGⅠを4勝、ダートのGⅠを2勝(地方交流GIを含む)する活躍を見せた。それこそ、今で言う"二刀流"を実現した名馬だったのである。
そんな同馬にとって、オールラウンダーとしての才能を初めて世に知らしめたレースがある。2000年のGⅠマイルチャンピオンシップ(京都・芝1600m)だ。
この日のアグネスデジタルは18頭中13番人気。完全に"伏兵扱い"だった。それもそのはずで、同馬は前年の9月にデビューして14戦5勝の戦績を残していたが、その勝ち星はすべてダート。芝での勝利は一度もなかったからだ。
ダートでは地方交流戦を含めて重賞3勝を挙げて世代上位の力を持っていたが、芝ではGⅡ、GⅢで3着になったのが最高。一線級の強豪マイラーが集うこのGⅠでは、「さすがに通用しない」という見方が大勢を占めた。
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