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【競馬予想】凱旋門賞は好配当ゲットのチャンス! 日本発売ゆえ人気の盲点となる海外の穴馬3頭 (2ページ目)

  • 土屋真光●取材・文 text&photo by Tsuchiya Masamitsu

 だが、おそらく日本では人気の盲点になると思われる。というのも、フランス調教馬のなかでは、日本調教馬のように硬い馬場を好む存在と見られていて、渋った馬場では能力を発揮できないというイメージが浸透しているからだ。

 しかも、現地の天気は金曜、土曜ともに雨。パリロンシャン競馬場の排水性はかなり改善されているとはいえ、レース当日は重馬場が予想される。となれば、一段と評価は下がるだろう。

 しかし、同馬のパリロンシャン競馬場での戦績は、7戦5勝(うちGⅠ3勝)、2着1回。抜群の相性を誇っている。最も低い順位に終わったのが、昨年の凱旋門賞4着だった。

 そして、その昨年の凱旋門賞だが、馬場状態を表わすペネトレメーターの数値は3.8。かなり重い馬場だった。それでいて、強豪相手に4着。他にも同数値が3.6という状態で2勝を挙げており、イメージほど重馬場下手ではないのだ。

 また、同馬を管理するのは、凱旋門賞8勝を誇るアンドレ・ファーブル調教師。今年はGⅡニエル賞(9月7日/パリロンシャン・芝2400m)を勝ったクアリフィカー(牡3歳/フランス)との2頭出しで勝機を伺う。2020年には前走がマイル戦だったペルシアンキングを出走させて3着。出走させるからには、勝ち負けできる自信があってのことだ。

 手綱をとるのも、ステファン・パスキエ騎手。ディープインパクトが出走した時の凱旋門賞を勝ったレイルリンクの鞍上だ。昨年はアヴァンチュールを2着に導いている。

 まさにソジーには"買い"の要素がズラリ。にもかかわらず、人気の盲点となるなら、買わない手はないだろう。

 続いて面白そうなのは、ブックメーカーによっては8月まで1番人気に評価するところもあったカルパナ(牝4歳/イギリス)だ。

 評価を落とすことになった要因は、前走のGⅢセプテンバーS(9月6日/ケンプトン・AW2400m)。そこで、同じく凱旋門賞に出走するジアヴェロット(牡6歳/イギリス)の2着に敗れてしまったのだ。

 加えて、凱旋門賞出走には「馬場が渋ること」を条件に挙げ、ギリギリまで出否を迷っていた。それだけに、なかなか手を出しづらい1頭、という評価となっている。

 だが、もともとは1番人気に評価されていたような馬。その実力は確かだ。そんな馬がそれなりの配当をつけるのであれば、オイシイ存在であることは間違いない。

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