【競馬予想】オールカマーで注目の「中山・2200m」に強い血統は? 人気馬を脅かしそうな2頭をピックアップ (2ページ目)
ホーエリート自身も中山は得意だ。今年1月、芝2200mの迎春Sを1馬身1/4差で快勝したほか、今年のGⅢ中山牝馬S(芝1800m)で2着、昨年のGⅢフラワーC(芝1800m)で2着と、4戦して1着2回、2着2回と好成績を収めている。
今回は、GⅡ目黒記念(東京・芝2500m)2着から約3カ月半ぶりの出走。4歳を迎えた今年は牡馬混合の同レースでも2着に入るなど力をつけており、秋を迎えさらなる飛躍が期待される。
【もう1頭のルーラーシップ産駒は実績は劣るが......】
もう1頭もルーラーシップ産駒のワイドエンペラー(牡7歳、栗東・藤岡健一厩舎)を推す。
同馬のいとこヴェルデグリーン(父ジャングルポケット)は、2013年のこのレースを9番人気で勝利したほか、アメリカJCCも勝利した「中山・芝2200m」のスペシャリスト。さらに全兄サンリヴァルは、GⅠ皐月賞(中山・芝2000m)を9番人気で2着と、中山で穴をあける血統だ。
ワイドエンペラーは、5月のメトロポリタンS10着から約4カ月ぶりの実戦。重賞では3戦して6着が最高で、中山でも3戦未勝利と、ここに入るとやや厳しい感もあるが、この血統の背景からは狙いたくなる存在だ。
以上、今年のオールカマーはルーラーシップ産駒の2頭、ホーエリートとワイドエンペラーに期待する。
著者プロフィール
平出 貴昭 (ひらいで・たかあき)
主に血統分野を得意とする競馬ライター、編集者。(株)サラブレッド血統センター在籍。著書に『覚えておきたい日本の牝系100』『一から始める! サラブレッド血統入門』など。「週刊競馬ブック」で『血統見聞録』を連載するほか、「競馬四季報」などの編集業務にも携わる。そのほか、『優駿』などにも寄稿。twitterアカウント:@tpchiraide
【写真】競馬記者・三浦凪沙 インタビューカット
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