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【競馬予想】オークスは「2400mに合いそうな血統」に注目 3歳牝馬ナンバーワンへと駆け抜けそうな2頭は? (2ページ目)

  • 、、●文 text by Hiraide Takaaki

 エリカエクスプレスはここまで3戦2勝。新馬戦(京都・芝1600m)を逃げ切って初勝利を挙げると、続くGⅢフェアリーS(中山・芝1600m)で重賞初制覇を飾った。

 このフェアリーSの内容はすばらしかった。前半3F57秒3とハイペースのなかで2番手から追走し、2着に3馬身差をつける完勝。レースレコードを一気に0秒9更新する破格の好タイムだった。

 この快勝を受け、桜花賞では1番人気に推されたが、2番という内枠からの好スタートが逆に仇となった。厳しいペースで逃げて他馬の目標になる形になったこともあり、5着と敗れた。ただ、1着から4着馬がすべて4コーナーで8番手以降という、差し馬向きの流れになりながら大敗しなかった内容は評価すべきだろう。スタミナを疑問視する必要もないため、巻き返しに期待したい。

【リアルスティール産駒は"舞台が整った感"がある】

 もう1頭は、タイセイプランセス(牝3歳、美浦・池上昌和厩舎)を推す。同馬の父リアルスティールの全妹、ラヴズオンリーユーはオークス馬。母の父オーストラリアは英・愛ダービー馬で、祖母の父ディラントーマスも愛ダービー、仏GⅠ凱旋門賞(芝2400m)を勝った名馬だ。さらに、母の兄パーシャンキングはGⅠ仏2000ギニー(芝1600m)の勝ち馬で、凱旋門賞でも3着に入った実力馬と、オークス向きの配合であることに間違いない。

 タイセイプランセスの戦歴を振り返ると、今年2月、3戦目の未勝利戦(東京・芝1800m)で初勝利。それほど目立った勝ちっぷりではなかったため、続く前走のGⅡフローラSは最下位の18番人気だったが、出遅れて4コーナーで16番手、直線でも前が開かずいったんブレーキをかけるロスがありながら、ゴール直前で鮮やかな差し脚を見せて3着に入っている。ぜひ映像で確認してほしいが、「よくあの位置から3着に入ったな」と感心するはずだ。

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