競馬 関屋記念で高速決着を制すのは? 新鋭若手騎手が札幌から乗りに来る伏兵の一発に期待 (2ページ目)

  • 武藤大作●取材・構成 text by Mutoh Daisaku

 ほかでは、プレサージュリフト(牝5歳)にも注目しています。この馬も末脚の鋭さには定評があります。3歳時のクイーンC(東京・芝1600m)以来、重賞勝ちはありませんが、前走はオープン特別のメイS(5月18日/東京・芝1800m)を勝利。さらなる活躍が期待できます。

 牝馬であることはもちろん、左回りのワンターンという舞台はベストな条件。加えて、1分31秒台の持ち時計があり、クリストフ・ルメール騎手が鞍上を務めるなど、好材料がそろっています。

 賞金不足で春は大きな舞台に立つことができませんでしたが、その分、今回はリフレッシュした状態で臨めるのも好感が持てます。

――翻(ひるがえ)って、穴馬として気になる存在はいますか。

大西 サクラトゥジュール(牡7歳)に、一発の魅力を感じています。昨年の関屋記念では、最後方から上がり最速タイの末脚を駆使して6着。もう少し展開が流れていたら、上位も狙えた走りでした。

関屋記念での大駆けが期待されるサクラトゥジュール photo by Sankei Visual関屋記念での大駆けが期待されるサクラトゥジュール photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る この馬は乗り難しさがあり、2走前のGIII中山金杯(12着。1月6日/中山・芝2000m)では、馬群が密集した際に頭を上げて制御不能になりました。それでも、続く前走のGIII東京新聞杯(2月4日/東京・芝1600m)ではスムーズに折り合って、直線で弾けました。ハマれば、強さを発揮します。

 3歳時には、芝1600mのレースで1分31秒7の時計で勝利。高速決着にも対応できます。今年のメンバーであれば、馬群が固まることなく適度に流れそうですから、この馬としても競馬がしやすいでしょう。

 今回はこの馬のために、今夏は北海道開催を主戦場としている佐々木大輔騎手がこの夏初めて新潟へ乗りにやってきます。佐々木騎手と言えば、先月のGIII函館2歳Sでサトノカルナバルに騎乗して、初重賞制覇を達成。サクラトゥジュールと同じ堀宣行厩舎の管理馬で、同厩舎からの信頼は高まっており、再度重賞勝ちのチャンスをもらいました。

 現在、札幌開催でのリーディングトップに立つ彼の、勝利へのハングリーさは際立っています。その札幌からわざわざこの馬のために乗りに来るのだから、相当気合は入っているでしょうね。

 ということで、関屋記念では鞍上の勢いにも期待してサクラトゥジュールを「ヒモ穴」に指名したいと思います。

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