日本ダービーの本命、ジャスティンミラノは確かに強いが...同じキズナ産駒に逆転の気配 (3ページ目)
とはいえ、本命ジャスティンミラノ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)の血統も分析しておこう。
母の父エクシードアンドエクセルは豪GⅠニューマーケットH(フレミントン・芝1200m)の勝ち馬で、母マーゴットディドも英GⅠナンソープS(ヨーク・芝5F)を勝ったスプリンターだが、エクシードアンドエクセルは母の父としてGⅠ英ダービー馬のアンソニーヴァンダイクを出している。
ディープインパクト系と母の父ダンチヒ系の配合は、2019年の勝ち馬ロジャーバローズ(父ディープインパクト、母の父リブレティスト)と同じ形。さらに、祖母の父シャリーフダンサーはGⅠ愛ダービー(カラ・芝12F)の勝ち馬で、スタミナのポジティブ要素も十分なだけに、距離延長は苦にならないだろう。
ただデータ的には、近年、皐月賞馬&1番人気馬の苦戦が目立つのが気になるところ。皐月賞→日本ダービーと連勝したのは、過去10年で2015年のドゥラメンテ、2020年のコントレイル2頭のみ。皐月賞馬は近3年でエフフォーリア(2着)、ジオグリフ(7着)、ソールオリエンス(2着)と3連敗を喫している。
ジャスティンミラノは皐月賞をコース・レースレコードで制したとはいえ、着差はタイム差なしのクビ差と抜けた存在ではないので、他馬がつけ入る隙はある。その可能性が高いのは、未対戦で能力の底を見せていない、前述のシックスペンスだろう。
この図式は無敗の皐月賞馬エフフォーリア、毎日杯を勝ったシャフリヤールの2021年のそれに似ている。ダービー初制覇を狙う戸崎圭太騎手(ジャスティンミラノ)、ダービー勝利経験がある川田将雅騎手(シックスペンス)という騎手の関係性も、2021年の勝ち馬シャフリヤールに騎乗した福永祐一騎手と、2着馬エフフォーリアに騎乗した横山武史騎手を思い起こすものだ。以上、ジャスティンミラノの強さを認めつつも、今回はシックスペンスに賭けたい。
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