根岸Sは実績乏しい人気の4歳馬より、歴戦の古豪2頭で高配当を狙うべし

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

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 今週から今年最初の東京開催がスタート。その開幕週に行なわれる重賞は、GIフェブラリーS(2月18日/東京・ダート1600m)の前哨戦となるGIII根岸S(1月28日/東京・ダート1400m)だ。

 昨年はレモンポップが勝利し、続く本番のフェブラリーSも制覇。さらに、年末のGIチャンピオンズC(12月3日/中京・ダート1800m)でも戴冠を遂げて、2023年JRA賞で最優秀ダートホースに選出された。

 それ以前にも、モズアスコット(2020年)、ノンコノユメ(2018年)、モーニン(2016年)といった馬たちがここを勝って、フェブラリーSでも優勝。本番の行方を占ううえでも、重要かつ注目の一戦となる。

 過去10年の結果を振り返ってみても、本番との関連が深い一戦とあって、1番人気の成績はまずまず。5勝、2着2回と、その信頼度は結構高い。

 だが、今年に関しては「1番人気にそこまでの信頼は置けない」と、日刊スポーツの木南友輔記者は言う。

「出走していれば、断然の主役候補だったドライスタウトが戦線を離脱。それによって押し出された、4歳世代の新興勢力が人気を集めることになりそうだからです。

 無論、有力視されている明け4歳勢のここまでの戦績はすばらしいものがありますし、素質の高さは疑いようがありません。ドライスタウトの半弟、サンライズフレイム(牡4歳)は目下6戦5勝。前走のオープン特別・オータムリーフS(10月21日/京都・ダート1400m)で見せた末脚は圧巻でした。

 デビュー6戦4勝のエンペラーワケア(牡4歳)も、ダート戦では5戦4勝、2着1回とパーフェクト連対。前走の3勝クラス・御影S(12月17日/阪神・ダート1400m)での勝ちっぷりも鮮やかでした。

 パライバトルマリン(牝4歳)も、3走前には地方交流のGII関東オークス(6月14日/川崎・ダート2100m)を制覇。JRAの1勝クラス(4月22日/東京・ダート1600m)を勝った時には、相手関係、勝ち時計ともに申し分ありませんでした」

 しかし3頭とも、今回がJRAの重賞初挑戦となる。

「そうなんです。ですので、3頭それぞれにとって、今回は試金石の一戦だと思います。

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