東海Sの注目は2頭の6歳馬 「京都ダート1800m」でのレースを血統で分析 (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki

 ミッキーヌチバナは牝系も魅力で、叔父ソロル(父シンボリクリスエス)はGⅢマーチSの勝ち馬。この平安S(京都・ダート1900m)も2着に入っている。さらに、祖母の全兄ゴールドアリュールはGⅠフェブラリーSを勝った最優秀ダートホースであり、種牡馬としても多くのダートGⅠ/地方交流GⅠ馬を出している馬だ。競走成績はもちろん、父系、母系の血統もこのコース向きのミッキーヌチバナの重賞初制覇に期待する。

 もう1頭は前述した、このコース最多勝の種牡馬キングカメハメハの産駒であるペプチドナイル(牡6歳、栗東・武英智厩舎)を推す。

 ミッキーヌチバナが3着だったベテルギウスSの勝ち馬で、オープン&リステッドをすでに3勝している実績馬。京都ダート1800mでは昨年のGⅢみやこSで逃げて4着に入っている。

 キングカメハメハ産駒は、京都ダート1900mで行なわれた2012年の同レースをソリタリーキングが制している。母の父マンハッタンカフェは、「母の父」として昨年のダービー馬タスティエーラのほか、最優秀ダートホースのテーオーケインズ、地方交流GⅠ3勝のメイショウハリオを出すなど、芝、ダートを問わず大物を輩出し続けている。ペプチドナイルは1歳下の半弟ハセドン(父モーリス)もダートのオープンで活躍しており、母系の勢いも十分だ。

 以上、今年の東海Sはダノンレジェンド産駒ミッキーヌチバナ、キングカメハメハ産駒ペプチドナイルの6歳馬2頭の重賞初制覇に期待する。

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