ソールオリエンスの二冠達成の可能性は? 日本ダービーの行方が見える「3歳牡馬ランキング」 (3ページ目)

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この記事に関連する写真を見る 2位は、皐月賞で1番人気に推されたファントームシーフ(牡3歳/父ハービンジャー)。結果は3着だったものの、レースの内容自体は悪くなく、今度は相性のいい東京競馬場に替わることもあって、評価を上げた感がある。

土屋真光氏(フリーライター)
「皐月賞では押し出される形での1番人気でしたので、3着という着順でも"人気を裏切った"という印象はありません。むしろ、勝負どころで大外を回されながら、長く脚を使って上がってきたことは評価できます。

 しかもその間、"さぁ、伸びるぞ!"というところで前を少しカットされて、立て直す不利がありました。それを考えれば、"勝てた"とは言いませんが、もう少し接戦に持ち込めたのではないでしょうか。

 また、ハービンジャー産駒でパワーの要る馬場は歓迎ですが、渋った馬場は歓迎でなかったと思われます。その点を踏まえれば、今の東京の馬場はこの馬にピッタリ。人気が落ちるようならもう一度、積極的に狙っていきたいです」

木南氏
「前走は、最後の直線でさばきながらの競馬をして、しっかりと3着を確保。ダービーには"テン乗りが勝てない"ジンクスがありますけど、武豊騎手とのコンビなら......という期待はあります」

 3位には、2頭がランクイン。まずは、青葉賞を制したスキルヴィングが圏外から一気に浮上してきた。ソールオリエンスと同じキタサンブラック産駒。"青葉賞組はダービーを勝てない"のジンクスを崩せるか、注視したい。

吉田氏
「未勝利(11月19日/東京・芝2000m)→1勝クラスのゆりかもめ賞(2月5日/東京・芝2400m)→青葉賞と、3連勝を飾ってダービーの舞台へ上がってきました。キタサンブラック産駒らしいつなぎのクッション性があり、頭が高めで重心のブレが少ない走り。父が同じイクイノックス同様、踏んでいって長く脚を使えるタイプです。

 鞍上は、ギアを少しずつ上げながらゴールまで脚を使わせることに優れたクリストフ・ルメール騎手。キタサンブラック産駒と、一番相性のいい乗り役です。

 青葉賞の状態を維持することは優しくはないと思いますが、1週前追い切りでは長めからしっかりとやれた点は好材料。ダービーの舞台適性では、皐月賞組を上回っているイメージがあります」

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