馬券発売の香港チャンピオンズデーは安田記念にも参戦する強すぎ香港馬、穴馬で元イングランド代表のオーウェン所有馬なども注目 (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text&photo by Tsuchiya Masamitsu

 最後に、日本で発売される各レースの馬券攻略について触れたい。両レースともに頭数が少なく、1着について紛れは少なそうだが、決して穴馬も出番がないわけではない。チェアマンズスプリントプライズの穴馬として挙げたいのが、イギリスのフレーミングリブ(牡4歳)と地元・香港のクーリエワンダー(せん5歳)だ。

 前者は、生産者が元サッカーイングランド代表のマイケル・オーウェンで、馬主もその家族。しかし大事なのはそこではなく、右回りワンターンの平坦1200mがこの馬にとって合いそうだからだ。2走前、カタールのアルライヤン競馬場で当地のGⅢドゥハーンスプリント(芝1200m)を勝利。同じ開催で、香港調教馬のロシアンエンペラーがGⅠエミールトロフィー(芝2400m)を快勝していることから、香港の芝コースとも親和性が期待できる。

 後者は、デビューシーズンの2年前に5戦5勝で将来を嘱望されていた。当時のパフォーマンスが発揮できれば、2強に割って入ることも可能だ。

 クイーンエリザベスⅡ世Cはマネーキャッチャー(せん5歳)とトゥールビヨンダイヤモンド(せん6歳)を挙げたい。前者は単騎での逃げが見込め、昨年の香港Cでも3着と善戦した。有力馬同士が牽制し合えば、そのほころびを突けそうだ。

 後者は鋭い決め手が持ち味で、昨年のこのレースでも2着と好走。近走が今ひとつなのは昨年とも同様だが、決め手勝負になれば浮上のチャンスだけに、面白い存在になりそうだ

(※年齢は香港ジョッキークラブ表記に準じる)

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